dashなblog

※鉄腕DASHとは無関係です。

YOGA S740(14)がきた

これまで自宅で個人ユースで使用していたPCに対する不満が結構募ってきたこともあり、新しいノートPCを購入しました。

購入したのは Lenovo YOGA S740(14)。第10世代のIntel Coreプロセッサ、中でもIce Lakeのコードネームで呼ばれるCPUを搭載した14インチサイズのディスプレイのノートPCです。

ニュースサイトによって微妙に発売日の記載が異なるのですが、10月9日ないしは10日に発売されたっぽい最新のPCで、スペック上での注目点はなんといっても前述のIce Lake搭載ということでしょう。

Lenovoのサイトでは発想に1~2週間と書かれていましたが、実際には10月14日(月)の夜にポチって到着したのが17日(木)でした。

ググってもまだ全然レビューなどがヒットしないので、簡単に第一印象だけでも書いておきます。

・筐体デザインはシンプルで、深みのあるグレー(製品サイトではアイアングレーと表現されています)とアルミの質感が高級感を醸し出しています。

・天板の隅に YOGA のロゴが彫られていますが、天板のグレートコントラスト差の小さい黒色なので浮いた感じもなく、落ち着いた印象です。

ちなみにLenovoのロゴはパームレストの右端にありました。

・YOGAシリーズではありますが至って普通のクラムシェルタイプのPCです。ディスプレイ側は180度近くまで開くことができました。

・カメラを使った顔認証に対応しています。そのため指紋センサーはありません。

・ACアダプタはケーブル一体型の軽量タイプのものでした。USB Type-C端子がありPower Deliveryに対応していますが、付属のACアダプタは専用の端子に接続するものです。キッチンスケールで測ってみたら198グラムでした。残念ながらコンセント部分は折りたためません。

・拡張用の端子としては、USB Type-A 3.0が筐体の左右に1つずつあるのとType-C (Thunderbolt3対応)およびイヤホン/マイクジャックが左側に1つずつあるだけです。HDMIやSDカードのスロットはありません。

・たまたま仕事用に会社から支給されているPCが同じ14インチディスプレイ(DELL Latitude 7490)だったので筐体サイズを比べてみました。

縦横ともにLatitudeよりも数ミリ程度小さいですね。

残念ながらベンチマークを取ったりはしたことがないので、やり方がわかりません。これらの情報は今後レビューサイトなどに情報が出てくるでしょうからそちらでご確認ください。

スペックシート上ではバッテリーが最大約26時間保つとのことですが、実際に使ってみて気づいたところがあればまた記事をアップしたいと思います。

さて、ちょっとずつセットアップしていこうっと(楽)

大腸内視鏡検査

 人間ドックで便潜血の数値が高く要精密検査と言われたため、近所の医院で大腸内視鏡検査を受けてきた。

実は大腸内視鏡検査は人生で2回目だ。

前回はおよそ20年前。就職して2ヶ月間の新人研修が東京であったのだが、慣れない環境でストレスが溜まったのか連休で一度帰省したタイミングで強烈な腹痛に襲われ緊急入院した。その時は確か腸閉塞ではないかということでカメラを入れることになったと記憶している。

20年ぶりの大腸内視鏡検査は、前回に比べてかなり簡単だった。これが時代が進んだからなのか、状況が全然違うからなのかはよくわからない。

そもそも前回は1ヶ月近く入院し、最初の3週間は点滴のみの絶飲食ののち下剤を飲んで腸をきれいにしたあとようやくカメラを入れた。 さらには検査後も3週間に渡る絶飲食で胃腸が弱っているため重湯から徐々に普通食に戻していくのに10日間ほどかかった。

それに比べて今回は検査の1週間前から便を出やすくする薬を飲みながら消化の良い食事を心がけ(特に検査前日の食事は具のないパンのみ)、当日大量の下剤を飲んで腸をきれいにした。 もちろん入院などせず、普通に会社に出社しながらである。 そして検査後、最初の食事はやや控えめに。それだけだ。

面倒だったのは仕事中に摂る昼食だ。指定された消化の悪いものを避けようとすると外食はかなり難しい。せいぜい素うどんくらいだ。結局自宅からパンを持参するかコンビニで買うかで済ませた。

当日の下剤も大変だ。1〜1.5リットル飲んで排泄物に固形物がない状態にしないといけないのだが、下剤なんてそう大量に飲めるものではない。いちおう飲みやすいようにちょっとした味がついているのだが、ずっと同じ味が続くとだんだん気分が悪くなってくるのだ。

肝心の検査自体は、あっさり終わった。というか、鎮静剤のせいか検査が始まるところから検査後しばらくして気がつくまでずっと眠っていたので検査があったことさえわからなかった。 前回は腹のなかをカメラが動いていく感覚は感じるくらいには意識はあったのだが。

検査後、しばらく休んでから検査結果を聞いた。 無事、何の問題もなしだった。ありがたいことだ。

歳をとってくるとだんだん不具合が起こるようになってきて、こうした検査をする機会も増えてくるだろう。

せいぜい気をつけて生活をしていきたい。

フェルメール展

大阪市立美術館で2019年2月16日から始まったフェルメール展に行ってきた。

大阪メトロ動物園前駅(どうでもよいが大阪メトロという言い方にはまだ慣れることができていない)で降りて、新世界側の入り口から天王寺公園に入る。

天王寺動物園をまたいで美術館に伸びる道と、その突き当りの階段の上にある重厚な美術館の建物の姿はとてもモダンだ。

美術館入り口前で振り返ると今歩いてきた道の向こうに通天閣が見える。

フェルメール展は、もちろんフェルメールの作品だけしか出展されていないわけではない。 全体が大きく6つのテーマに分類されている。

こうした流れの展示でオランダ画壇のフェルメールに至るまでの画題の流行りなどを順に追いつつ、それらの流れを踏まえてフェルメールの作品を鑑賞できるように構成されている。

今回、日本初公開となるフェルメール作品が「取り持ち女」である。

ja.wikipedia.org

フェルメールの中では初期に分類される1656年の作品。 娼婦と男性客との間を取り持つ老女とが描かれている。これらの人物との関係がなさそうな男が左端に描かれており、これをフェルメールの自画像だとする研究もあるらしい(残念ながら明確にフェルメールの自画像が描かれた作品が確認されていないため、この男がフェルメールなのかどうか容貌で確認することはできない)。

全体に、フェルメールの作品はやはりほかのものとは少し違う趣を備えているように思う。今回出展されている作品でいえば特に「リュート調弦する女」以降の時期に描かれた4点は、陰影の表現だけではなく構図においても実に巧みであるように思った。それはそこに物語を読み取らせる力といえるかもしれない。

もちろん私は絵画に関しては素人なので専門的なことは言えないが、窓とそこから差し込む光線、その光線によって際立つ室内の陰、その中で浮かび上がる人物の配置など計算されたバランスの良さを感じる。

そのバランスの良さが空間としての広がりだけではなく時間軸とそこに成り立つ物語も想像させるのだが、その力がとても強い。否が応でも物語を心の中で描かせる強制性といえるだろうか。 もちろんフェルメール作品だけでなく、例えばメツーの手紙を書く男/手紙を読む女という対の作品など、その他の作品でも同様の力を感じるものはある。

それは風景画における動きの一部を切り取る技法や、静物画の陰影の技法などがこうした風俗画の物語性の成立の前提として存在し、その時代の流れの中でフェルメール作品の中で1つの結実をみたということなのかもしれない。

今回の展示の流れに沿って観覧してみて、そんなことを考えたりした。

梅と御土居と痛恨のミス

2019年2月23日(土)から京都文化博物館で「北野天満宮 信仰と名宝」という展覧会が始まるということを知った。

国宝「北野天神縁起絵巻」も公開されるという。藤原氏との権力闘争に敗れ太宰府に左遷された菅原道真が没後雷を落とすなど朝廷に祟ったため、その祟りを恐れた朝廷が道真の名誉を回復しやがて信仰の対象になったというストーリーを絵巻物にしたもので、今はどうか知らないが私が学生だった30年ほど前は教科書にもその一部が掲載されていたと思う。

 

そういえば2月25日は北野天満宮の梅花祭だ。先の展覧会も始まっているし、たまたま連続した休暇を取っている期間中の平日でもある。展覧会で天神さんのお宝を見てから観梅というのは魅力的な流れだ。

 

そんなわけで朝から阪急電車に乗って京都へ向かった。

烏丸駅で降りてそのまま烏丸通を北へ歩く。烏丸三条の交差点を右折し三条通を東へ行くと博物館のレンガ造りでモダンな建物が見えてきた。

時間は開館時刻の10時ジャスト。入口は確か東側だったはず。

 

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……休館日だった……。

 

だいたいミュージアムは月曜が休みと相場が決まっているのをすっかり失念していた。こんな基本的なミスをするとは我ながら情けない。頑張って早起きしたのに!

 

さてどうしよう。

うだうだ言っててもしかたがない。この空いた時間を利用してぶらぶら歩いて北野にいくのも良いだろう。この辺りで昼ご飯を食べるつもりだったが、北野にも店はあるはずだ。

 

御池通に出て西へ。歩くうちにだんだん体が温まってきた。風も弱くなってきて2月にしてはいい陽気だ。10分ほど歩いて広い堀川御池の交差点で信号待ちをしていると二条城の櫓が見えた。

 

そういえば二条城にも入ったことがない。門の前はそれほど混雑している様子はないし博物館の代わりにいってみよう。

 

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「二条城」と呼び天守閣もあったようだが、ここは軍事要塞としての城というより政治や儀礼の場としての城だろう。もちろん防御施設としての機能も持ってはいるが内部の建物の配置や動線などにはあまり複雑なものは感じられない。

ただここは徳川家康への将軍宣下に伴う賀儀と、幕末の徳川慶喜による大政奉還が行われた、まさに徳川幕府の始まりの地であり終わりの地であるという、歴史的には実にドラマチックな場所といえる。

 

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美しい装飾がなされた唐門は観光客の写真撮影の主役だ。

 

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唐門の奥が二の丸御殿。国宝に指定されている。

二の丸御殿の内部にも入ることができる。写真撮影は禁止なので写真はないが、障壁画や欄間など徳川の威光と力を示すような絢爛たる装飾品の数々は一見の価値はある(実際には多くは模写で、オリジナルは収蔵館のようなところに保管されているのだが)。

 

時刻は正午になろうとしていた。

北野まではまだ歩かなければならないし、何よりお腹が減ってきた。

二条城を出て丸太町通千本通と歩く。千本通にはここがかつての朱雀大路であったことをアピールするのぼりが至る所に立てられていた。

現代の京都市街をイメージすると千本通は西に寄っているように思うが、確かにここが朱雀大路だったらしい。とはいえ今歩いている辺りは当時でいえば既に大内裏の中だ。

大内裏感はほとんどない昭和な風情を残した通りを北上し、今出川通に出た。ここから西側の一帯が北野だ。いつのまにか大内裏は通り抜けている。「北野」は内裏の北側の郊外の野であったということか。

今出川通はこのまま直進すると天満宮の境内を真っ二つにすることになるためか、東山を背にするとアルファベットのYの字を下から見上げたような形で道路は左に浅く折れる。そしてまた同じように今度は右に浅く折れ再び東西のラインを描いて天満宮の正面を横切る。そして、先のYの右上方向の道が北野天満宮の東参道であり、この道沿いに京都でもっとも古い花街といわれる上七軒がある。

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昼食にはちょうどいい時間帯だが、あいにくランチをやっているような店はすべて列ができている。並んでもいいのだが、もうすこし歩いてみることにした。

 

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天満宮の東側から北側にかけて、道には骨とう品や手作りの小物、古着などを並べた露店がずらりと並んでいた。外国人観光客らしき人も多い。露店に並んでいる品は日本土産にはちょうどいいものなのだろう。

西大路沿いに蕎麦屋があったのでさっと入って蕎麦と天丼のセットで腹を満たした。目の前で天ぷらをあげている主人らしき人も、接客係の女性もみな若い。席はほとんど女性客で埋まっていたが、味も良いし人気があるのもうなずける。

 

北野天満宮に引き返し、まずは天神さんにお参り。この本殿は国宝。ミーハーないい方だがカッコいい建物である。

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楼門隣の絵馬所で御朱印をいただいた後、茶菓子との引換券付きの入場券を買って梅苑に入った。

実は、今回の梅苑で見たかったものがある。「御土居」である。

 

ja.wikipedia.org

北野天満宮の西側には紙屋川(天神川)が流れているが、この川沿いに御土居が築かれ、現在は梅苑の中にその御土居が残っているのだ。

梅苑に入ってすぐ少し坂を上る。実はこれが御土居である。御土居の上にはこここそが御土居であることを教えてくれている。

改めて御土居の上から境内を見てみると、本殿の屋根がちょうど目線の高さに来る。ということは5mくらいの高さだろうか。幅は片側一車線の対面通行道路くらいだろうか。

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一方、紙屋川に降りて御土居を見上げてみると、川は境内よりも一段低いためか、さらに高く感じる。

御土居自身は土を突き固めただけのものと、特に石垣を組んでいたり、舗装していたりはしない。一見すると川沿いにあることもあり単なる堤防にしか見えない。

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実際に御土居の役割としては防衛の側面とともに堤防としての側面もあったらしい。

 

何度も御土居を登ったり降りたりしたあと、梅苑に入るとそこが休憩所だったのでこれ幸いと休憩することにした。

入場券についている茶菓子との引換券を渡すと、小さな昆布茶のパックと紙包みのお菓子が返ってきた。茶屋にはいたるところにポットが用意されており、自分で茶碗に昆布茶を作って飲みなさいという趣向。

もうちょっとちゃんとしたお茶の提供があるのかと思っていたので正直拍子抜けした。これはもうちょっとやりようがあるんじゃないかと考えてしまう。

 

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しばらく梅を眺めて帰路につくことにした。今出川通に出るとバス停に長い行列ができている。到着したバスはすでに乗客がいっぱいで、この列が短くなることはあるのかと思わざるをえない。

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私は北野白梅町駅から嵐電で西院まで出ることにした。

 

京都は人気の観光地で特にここ数年の人の多さはインフラのキャパシティをちょっと超えている気がする。宿泊については町家を利用したゲストハウスが増えているようだが、交通インフラの改善も待ったなしで可及的速やかな対応が必要に思われる。

美山かやぶきの里散策

一週間の夏休みの最後に、家族でちょっと出かけることにした。 向かうは京都美山。

春に芦生の森に行った際かやぶきの里はその入口を車で通り過ぎただけで訪れはしなかった。 だが、その時に見た雰囲気の良さと川のきれいさが印象に残っていた。

10時前に家を出て、ナビによると約1時間半の道のり。 途中休憩を兼ねてスプリングスひよしという道駅に立ち寄る。

日吉ダムの麓にある道の駅で、BBQやキャンプもできる。広々として気持ちいい。

ソフトクリームで体を冷やして再び車を走らせること30分くらいで美山かやぶきの里に到着した。

山に向かって徐々に傾斜になっていくあたりにかやぶきのものを含めて民家が身を寄せ合うように建っている。

「民家」と書いたが、実際人が住んでいると思われる建物が多く、観光客が家の周りをうろうろしている状況に何だか申し訳なくなった。

カフェやパン屋、民宿なども数軒あるようだが、基本的には生活の場だろう。

ぐるっと一回りするのに30分もかからない小さな集落なので、あっという間に散策は終了。

里の入口に、おそらく農業用水だと思うが、その中に足をつけて涼むための場所があったので家族で足を浸けてみた。 水は冷たく、たっぷりの水量の中を流されて着たちぎれた草や葉が足を撫でていく感じがくすぐったい。

初めて来たが、日本に生まれ育った人なら誰しもが持っていそうな「田舎」がそのまま目の前に現れたような、そんな感覚。

集落の中には先に挙げたような店もあるにはあるが、観光客向けに大々的に商売をしているような感じもない。 だから正直家々を眺めるだけなのだが、なぜかまた来ようかなと思わせるような佇まいがあった。

パスポート

お盆の週はまるまる一週間休暇を取っていたのだが、特段することも決めておらず、こんな機会でもないとなかなかできないのでパスポートを申請することにした。

以前はパスポートの申請にはそのための事務所に行く必要があったが、知らない間に市役所でも申請、受取ができるようになっていた。妻が何かのついでに市役所で申請用紙をもらってきてくれていたので、必要事項を記入する。

申請にあたっては申請書のほかに、いくつか書類を用意する必要があった。

まずは本人確認用の写真付身分証。これは運転免許証でOK。 戸籍の情報は申請ついでに市役所で貰えばいい。 役所の担当者に住基ネットを触られるのが嫌でなければ、住民票は向こうで照会してくれるらしい。

あと、以前に使っていたパスポートがあれば、それも持っていったほうが手続きがスムーズに進められるらしい。 どこにやったかな、と家の中をごそごそ。出てきた古いパスポートは、就職して2年目の社員旅行で海外に行くために作ったのだった。もう20年近く前になるか……。

せっかくなので中身をちょっと見てみた。うわ、写真が若い! 太ったり白髪になったり、もう全然違う。妻にも見せてみた。二人で爆笑。

市役所での手続きは滞りなく完了した。窓口の待ち時間も先客は一組だけだったのでさほどでもなかった。 確か、以前は大阪中の人が集まってきていたからかかなり混雑していた記憶がある。市役所としては仕事が増えて迷惑かもしれないが、こちらとしては近くで混雑なしで申請できるのは楽で良い。

10年近くパスポートなしできて、今改めて取得したのは、子どもも大きくなってきてそろそろ家族で海外に行くのもありなんじゃないかという話になってきたため。 飛行機に乗っている時間の長さとなにより運賃の問題で遠くには行けないが、最近はLCCが普及してきて近隣のアジア圏なら安く行けるようになってきたので国内よりも旅行の費用を安く抑えられる場合もあるようだ。 会社のタイ狂いの後輩などはただの三連休でもタイに飛んでいる。

学校の休みと合わせると年末年始か春休みあたりがターゲットになる。 しばらくはどこに行くか、楽しく頭を悩ませることになりそうだ。

micro:bitでLチカしてみた

多くのプログラミング言語の習得においては、まずこの世界に向けて挨拶をするのが定番となっている。電子工作の世界では、言葉の代わりにLEDを点滅させる、いわゆる「Lチカ」が世界への挨拶らしい。

micro:bitには最初から5×5のLEDがついている。であれば、まずはこのLEDを点滅させるのが流儀であろう。

開発ツール

micro:bitの開発にはマイクロソフト社のMakecodeを使うのが基本のようなので、Webブラウザを立ち上げMakecodeにアクセスする。

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画面中央に縦に並んでいるのがコードブロックが格納されているエリア。例えば、基本というメニューをクリックすると、基本にカテゴライズされたコードブロックが表示される。

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この中のコードブロックをクリックするか、もしくは右側のエディタのエリアにドラッグ&ドロップすることで該当の処理をエディタに配置することができる。これがプログラムの記述になる。

新しくプログラム作成を始めるときはプロジェクトを作成する。この辺りは何らかのIDEを使ってプログラムを開発したことがある方であればなじみのある概念だ。新しくプロジェクトを作成したら、エディタ部分には「最初だけ」と「ずっと」という部品が最初から配置されている。いずれの部品も食パンの袋の口を締めるクリップ(バッグ・クロージャーというらしい)のような形をしている。このへこんだところに実行したい処理に対応するコードブロックをカチッと当てはめていく。

処理の記述

今回は処理が実行されたらすぐにLEDを光らせたいので「ずっと」の方を使う。「最初だけ」の方は使わないので削除してしまって構わない。

この「ずっと」のへこんだところに、基本カテゴリにある「show leds」という部品を配置する。これがmicro:bitのボードに直付けされているLEDを光らせる処理となっている。

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「show leds」ブロックにも5×5の白い点が用意されている。ここがボードのLEDと対応しており、ブロック上の点をクリックすると赤く色が変わる。この赤くしたところのLEDが光る。

画面左側にmicro:bitのイメージが表示されているが、右側のエディタ部分で指示した箇所のLEDが光っている。これは右側のエディタ部分に配置した処理がどのように動くのか、この左側のところでリアルタイムにシミュレートされていて、つまりプログラムを実際にmicro:bitに持っていかなくても、この開発環境の中でどのように動くのかがすぐに確認できるようになっているのだ。

このままだとずっとLEDが光ったままになるので、一定時間が経ったら表示を消し、また一定時間が経ったら表示する、を繰り返すようにする。

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繰り返す、となるとループ処理が必要な気がするが、今回は「ずっと」の中に処理を配置しているので1度処理が終わるとまた最初から処理が実行されるため点滅を繰り返すことになる。

ちなみに、画面上部に「ブロック」「Javascript」というボタンがあるが、これを「JavaScript」に切り替えるとブロック配置で記述した処理がJavaScriptコードで表示される。

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今回は最初から用意されている「ずっと」ブロックなど、すべて基本カテゴリに含まれるブロックを使った。コードに直してみると、このカテゴリがメソッドの含まれているオブジェクトを表していたことがわかる(といいながら、私はJavaScriptにそれほど詳しくないので、表現としてこの言い方が正しいのかどうか自信がないが)。

micro:bitで動かしてみる

実際にこの処理をmicro:bitで実行するには、処理をコンパイルしてmicro:bitに保存する必要がある。

そのためには、画面下部にある「題名未設定」という欄に任意のプログラム名を入力し、ダウンロードボタンをクリックする。するとコンパイルが行われ拡張子.hexのファイルが生成、PCのローカルフォルダにダウンロードされる。

micro:bitをMicroUSBケーブルでPCにつないでいるとこのmicro:bitはリモートストレージとしてマウントされているので、エクスプローラなどからダウンロードした.hexファイルをこのマウントされたmicro:bitのストレージエリアの直下にコピーしてやればよい。