美山かやぶきの里散策
一週間の夏休みの最後に、家族でちょっと出かけることにした。 向かうは京都美山。
春に芦生の森に行った際かやぶきの里はその入口を車で通り過ぎただけで訪れはしなかった。 だが、その時に見た雰囲気の良さと川のきれいさが印象に残っていた。
10時前に家を出て、ナビによると約1時間半の道のり。 途中休憩を兼ねてスプリングスひよしという道駅に立ち寄る。
日吉ダムの麓にある道の駅で、BBQやキャンプもできる。広々として気持ちいい。
ソフトクリームで体を冷やして再び車を走らせること30分くらいで美山かやぶきの里に到着した。
山に向かって徐々に傾斜になっていくあたりにかやぶきのものを含めて民家が身を寄せ合うように建っている。
「民家」と書いたが、実際人が住んでいると思われる建物が多く、観光客が家の周りをうろうろしている状況に何だか申し訳なくなった。
カフェやパン屋、民宿なども数軒あるようだが、基本的には生活の場だろう。
ぐるっと一回りするのに30分もかからない小さな集落なので、あっという間に散策は終了。
里の入口に、おそらく農業用水だと思うが、その中に足をつけて涼むための場所があったので家族で足を浸けてみた。 水は冷たく、たっぷりの水量の中を流されて着たちぎれた草や葉が足を撫でていく感じがくすぐったい。
初めて来たが、日本に生まれ育った人なら誰しもが持っていそうな「田舎」がそのまま目の前に現れたような、そんな感覚。
集落の中には先に挙げたような店もあるにはあるが、観光客向けに大々的に商売をしているような感じもない。 だから正直家々を眺めるだけなのだが、なぜかまた来ようかなと思わせるような佇まいがあった。